「生産性」について考えてみよう。医療スタッフの生産性が医療経営に与える影響

 

クリニック施設を運営するにあたり重要になるのは経営者としての考え方を身につけることです。クリニックの運営に携わったり、開業していたりすれば言われなくても理解しているでしょう。

安定したクリニック経営を維持するためには賢い経営判断が求められます。サービスの品質レベルを高める判断、自由診療における競争力のある価格設定、そして最も重要とも言える生産性の高い従業員への昇給は、多くの医療経営者の悩みの種かと思います。

一般的に利益を改善させるためには3つのアプローチが考えられます。「1. 価格をあげる」「2. コストを下げる」「3. 社員の生産性を分析し向上させる」の3点です。この3番目の戦略はヘルスケアや医業においても効果的だと言われています。医療スタッフの生産性をあげることがどう利益改善につながるかを考えてみましょう。

 

1. 生産性の重要度を理解する


生産性はどのような現場でも重要です。ヘルスケア団体や医業のような仕事量が日々増えていくような現場においては特に重要と言えるでしょう。特に、医療ニーズの高まりに対応するための新たなスタッフを雇用する経済的な余裕はないクリニックでは、生産性の改善は死活問題です。今いるスタッフの生産性をよりあげなければなりません。

生産性を意識することでひとつひとつの業務内容について深く考えるようになり、より効率的に仕事をするためのアイディアが出てくることも良い効果です。紙で診察予約情報を管理している診療所において、記入方法を工夫するのではなくwebの予約台帳を利用することで大幅に生産性を改善するという事も、生産性について考えることで生まれる発想です。

2. 生産性高く仕事できる人材を採用する


高い生産性を発揮している従業員はハードワーカーなのは当然のこと、医療法人やクリニックのミッションに強く共感していることが多いです。採用の段階で、短期の仕事を探しているのか、採用候補者に任せる業務がミッションと密接な関係を持っていることを理解しているか、を見極める必要があります。

まずは募集要項の改善や見直しに時間を使いましょう。職場についてや医療団体ないし医院のミッションなどの情報も最初から述べておくのが良いでしょう。

情報の露出を高めるためにインターネットの求職サイトなどを利用すると良いです。面接の時に、採用候補者が仕事に対してどのような価値観を持っているかを探るために以下の質問してみてはいかがでしょうか。

  • あなたはこの仕事をどの重要視しているのか?
  • この仕事は組織全体の中でどう重要だと思うか?
  • あなたの働き方をご自身で説明してください。
  • マルチタスクが要求される状況のとき、どのように対処したかを教えてください。
  • 業務上のゴールを設定したときのことを教えてください。また、どのように達成したかを説明してください。

3. 生産性を分析する


生産性の目標を設定し、定期的に管理・分析することは大切な要素のひとつです。具体的な目標は業務内容によりますが、大切なことは具体的な目標を従業員ひとりひとりに設定して、それぞれに責任を持って実行してもらうことにあります。目標管理の中には時間の使い方や勤怠などを含めることを忘れないようにしましょう。

月次で進捗を見ながら目標の見直しをするのも重要です。生産性が下がっている場合は根本的な原因を突き止めるのに時間を使いましょう。生産性が安定もしくは向上している場合は、医療スタッフを表彰するなどして努力を報いることを忘れずに。

4. 生産性向上に向けたトレーニングを提供する


「知識は力なり」という格言があるように、医療スタッフに対して常に最新情報が提供されていることが従業員の生産性を保つ秘訣です。新規患者の受け入れや経理などの担当者などは医療保険の動向について常に把握していなければなりません。

電子カルテや診察予約システムが使いこなせていないのであればシステムベンダーと協力して利用方法を再確認しましょう、医療スタッフの中には課題のある領域については改めてトレーニングを行うことでパフォーマンスが向上することもあります。スタッフごとのトレーニングスケジュールを設定し、それに応じて計画的にスキルアップを狙うのも良い施策です。

まとめ


一般企業の多くでは「働き方改革」や「生産性の向上」がしきりに叫ばれておりますが、医療施設においても、その流れは変わりません。今後、労働人口の減少が見込まれる日本において1人あたりの生産性を向上させることは必須の活動とも言えます。

スタッフの生産性は誰にとっても重要です。業務内容に応じて生産性の基準を設け、それを周知させましょう。個々のスタッフにはその基準をどう満たすことが出来るか、どう越えていくことが出来るかを一緒に考え、責任を持って実行に移せるように教育していきましょう。

全てのスタッフが生産的に働くことに全力で向き合うことにより」、結果的にクリニックの利益につながります。その中でも特に高い生産性を保ちつつ、さらなる成長をし知識と経験を積み上げていく医療スタッフは、自院の医療経営にとってなくてはならないキーマンとなるでしょう。

 

prodoctor 診察予約

Leave a Reply